五頭山塊 金鉢山

左上の周回は荒川山

今回のGPSLOG 金鉢山山頂を望む 山頂直下の登り
新発田市街地方面 カナホコを攀じる 内ノ倉ダム湖 658 ピーク?


日 時 平成18年01月15日(日)
参加者 JGφOPLさん、石井(良)さん、JJφLTQ
行き先 五頭山塊 金鉢山
天 候 曇り
気 温 15日 5.6度~7.9度 (気象データは新潟)
風 速 5M~1M (気象データは新潟) 
風 向 北西~北北東、西
目 的 金鉢山登山
装 備 日帰り冬山低山
登はん用具:ピッケル・アイゼン(アイゼン使用せず)
冬山として、ワカン Wストックを使用
ナビ用品:GPS・地図・シルバコンパス・マップポインター
防寒具:カッパで代用・フリース
飲み物:水1.0L
食料品 :いなり寿司3個 ハイカロリーぜリー2個 インスタントラーメン1個 調理パン1個、握り飯2個
残 量:いなり寿司3個
その他 なし

コースタイム 事柄 備考
06:00分 五十公野発
06:20分 中々山集落着、道路脇の除雪(120m)
06:50分 除雪終了
07:17分 駐車地点を出発
08:00分 尾根の取り付き地点休憩(250m)
09:00分 450m付近ピーク休憩
10:30分 稜線に乗ると同時に南へ大きく曲がる(653m)
11:35分 金鉢山山頂着(888m) 空身でカナホコへ向かう
12:00分 カナホコピーク着(875m)
12:20分 金鉢山山頂に戻る。下山開始
12:27分 山頂下800m付近で昼食
13:35分 休憩地点発
15:22分 尾根の取り付き地点着休憩(約10分 250m)
16:32分 駐車地点着(120m)
16:35分 五十公野着

データ
TP積算距離    11.4KM
TP移動時間    4時間21分
移動平均速度    2.6KM
全体平均速度    1.4KM
総上昇量      830M
以上GPSデータ

概略
気になる山だった、金鉢山。無雪期はいけない。というか行かない。行く人はいる事はいる。しかし、メインシーズンは積雪期だろう。しかも、標高は888mなのに、帰りが暗くなっただの、下りの尾根を間違えそうになる。標高が低い割りに歩かせる。等という話は良く聞く。地形図を見るとナルホド細かい登り下りが多い。そんな気になる金鉢山はR290号側からは折居集落からの入山が多いと思う。その他、松平山からの登り。また昨秋、開伐式を行った荒川登山道からの積雪期のアプローチが今後、試みられるかもしれない。しかし、田家集落から先の林道の雪崩の危険性など未知の事が多いので、アプローチを試みる方はその辺の調査は充分にするべきと思う。なお、GPSLOGで金鉢山の北側に周回しているLOGがあるがこれは、昨年秋私が荒川山登山道を歩いた際に記録した荒川山登山道である。登山道中コマタのポイントから今回使った尾根までは近そうである。今回は、OPLさんが中々山集落からのアプローチでの山行を計画して、私はそのお誘いを頂いた。
このように、金鉢山は多くのルートがある様だが、いずれも登山道はなく、積雪期に登るか、薮を漕いでの挑戦となる。


天気予報は、曇りで降水確率も20%~30%程度だが、朝、外に出ると少し雨が降っている。なんだ~。嫌だなあと思う。コンビニに寄り食料品その他を購入して集合場所に向かう。雨は少し強くなってきた。3名でどうする?と声がでるが、OPLさん「まあ、行くだけ行ってみよう。」の声で出発。中々山集落を通り過ぎ除雪されず雪で覆われた林道に着く。ここが歩き始めの場所。先ず駐車場所の確保である。3人で30分準備体操代わりに除雪作業で一汗かく。積雪期の登山は駐車場所が問題である。こちらは登山という趣味であり、集落の方は生活をしている。極力迷惑になるような行為は慎まなければならないと思う。除雪されていない林道にワカンを着けて足を踏み入れる。雪が締っているだろうという予測と転ぶと困る場所がありそうなのでスノーシューを使わずにワカンとした。昨日の雨で雪が締りあまり潜らない。くるぶし位まで。でも雪が重く足の負担もそれなり。今回、渡渉が何回かあると思っていたら、OPLさんが、渡渉、渡り返しが多いので、別ルートにするとの事。だんだん雲が高くなり金鉢山まで見通せる様になった。しかし、進めど進めどなかなか金鉢山が近づかない。ナルホド歩かせる山だ。振り返ると徐々に内の倉ダムが下になっていく。やがて、右手から金鉢方向へ向かう稜線に近づく。雪庇が出ているが特に危険な感じはない。雪庇の低い所を選んで乗越す。ここまで西向きだった進行方向が大きく南に振れる。徐々に視界が開けてくる。3人で、来てよかったね。と繰り返す。ここから先暫くは、尾根が広く幾つか明瞭な尾根と不明瞭な広がりと尾根の曲がりがあり、ホワイトアウトした時は迷うと思う。下山時のため標識の赤テープを小まめに着ける。やがて尾根が細くなり迷う心配は無くなり45分程の長い尾根を登りきると、広い山頂に到着。いい景色だ。(惜しむらくはガスがかかり気味で写真栄えしない。)赤谷~三川方面、松平山、新潟方面、日本海を経て北西側に新発田市方面と五頭山塊でも随一の景色かもしれない。ここにザックをデポしてカナホコへ向かう。(カナホコ・・・金鉢山の鉾立峰:朳差岳の前衛峰をイメージした意見らしい。)俗称として、カナポコなんかとも言うようである。私は、ストックもデポしてピッケルを出してカナホコへ向かう、雪がそれ程硬くないので石井さんが先行してキックステップで慎重にステップを切っていく。途中まで来て私のピッケルを渡す。やはり、登攀という傾斜になるとピッケルだ。やがて狭いピークに到着する。ここまでのほとんどをトップで歩き続けた石井さんの馬力に驚嘆と感謝です。下りは、東面の急斜面が安定しているので私が先行して慎重にピッケルを刺しながら斜行して降りていき2回程折り返しながら下降し、危険箇所を回避し金鉢山へ戻る。直ぐに下山開始、山頂から少し下がった場所でOPLさんのツエルトを張り3人で昼食とする。このツエルトが優れもので高さもあり3人が余裕で食事ができる。少しゆっくりして、今日は来て良かった。等と話し楽しい一時を過ごした。ここからは一目散に下山する。途中付けた標識の赤テープを回収しながらの下山。途中、猿が居たので「お~い、あんにゃ~(兄ちゃんの意)」「こらあ~」等と猿に向かい叫びオマケに私がホイッスルを吹いて威嚇したのがいけなかったのか、(私は子どもの頃月岡動物園のマントヒヒに糞をぶつけられたり、もっと小さい頃に猿に噛まれた等動物の中でも極端に相性が悪い。どうも、猿と見ると怒りが沸々とたぎる。35年以上前のヒヒの糞のせいだと思う。)私たちの登った時の踏跡は猿のウンコだらけ。アダケたのでしょうか?行っても行っても、ウンコ。敵も相当にお怒りの様だ。ウンコに気をつけて歩いていたらいつの間にか、杉林に入り程なく尾根の取り付き地点についた。沢水で喉を潤し林道を下る。湿ってベタベタの雪がワカンに纏わりついて疲れた足に重い。ようやく、駐車場所に着いた。朝より随分雪が溶けた様だ。しかし、行程中特に不安定な雪の斜面は見当たらなかったので雨と気温上昇による危険・不安場所は感じなかった。疲れたけれど折居側からも登ってみたいものだ。また、これでアイスバーン状だったらかなり神経質にならざるえない。予想通り標高の割りには手ごわい。
静かで何というのだろうか、味わいのあるというか、趣のある良い山だ。




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